リピーターのお客様から、成長したお子様のお雛様(ひなまつり、桃の節句祝い)撮影のご依頼!
1年ほど前です。
浜松市の井伊谷宮にて、女の子の赤ちゃんのお宮参り(初宮参り)の出張撮影をさせていただきました。
その時のお子様を、ご自宅での「お雛祭り(ひなまつり、桃の節句お祝い)出張撮影のご依頼をいただき、出掛けてまいりました。
この度は2回目のリピートのご依頼をいただき、ありがとうございます。
小さなまだ赤ちゃんだったお子様が、こうして大きく成長された姿を見せていただけるのは、カメラマンとしてはとても嬉しい限りです。
お祝い写真は「イベントの記憶写真」。どのように撮れば「記録・説明」になるか考えます。
ご自宅にお伺いすると、和室にはとても大きく立派なひな壇と、小さなひな壇の2つが飾られていました。
改めて、子供の成長を祝う気持ち・日本の文化・風習があるのは良い事だなとしみじみ実感。
さて、ここからがカメラマンとしての腕の見せ所…。
お子様の「良い表情」「自然な仕草」、そして「ナチュラルな雰囲気のご家族のファミリーフォト」を撮るのはもちろんです。
別の側面としては、「雛祭り」というイベントのシチュエーションの大事な記録写真です。
この立派なひな壇全体も、小さなお子様と一緒に映して差し上げたい!
でも、ひな壇最上段にいるお内裏様とお雛様の位置は、高さ約1.8mほどもある上の位置…。
なので、お客様ともお話している最中に、このように撮影内容を頭の中で組み立てます。
1「大きなひな壇は高い。お子様をご両親に抱っこしてもらい、最上段のお雛様との距離を縮め、ご両親とご一緒の写真を撮る」
2.「小さいひな壇は低い。お子様はその前に座っていただき、良い表情や仕草を狙い、ひとりの写真を撮る」
この2パターンです。
室内での撮影の場合は、ストロボを1〜2灯セットし、きれいな配光を作ります。
日本和室の天井は「木板」の場合が多いです。
茶色なのでそこにストロボ光を天井バウンスで反射させると「茶色の光」となります。
そのような茶色光だと人物の肌色がきれいに発色しないため、メインではストロボ照明の天井バウンスができません。
また、普通の室内でアンブレラ(傘)を使うと「空間が狭くなり圧迫感」があるため、今回は「90×60cm」のOCFソフトボックス(プロフォトB10)をメイン光源として使用。
左側がちょうど、外光が入る窓ガラスだったこともあり、メイン光源のソフトボックスを左側にセットします。
フィルインライトとして、もう1灯(プロフォトB10)を右側に配置、弱めの発光で影をやわらげます。
このように、ストロボ光で室内で回り込む光を完全に作り込んでしまいます。
どの方向からも同じ光が廻るので、被写体の位置や配光のコントロールは気にせずに、撮影(会話)に集中することができるのです。
小さな子供の表情を撮る時は、低い位置から、子どもの顔の高さにレンズを合わせます。
お子様を撮る場合、プロカメラマンと一般の方の大きな違いというのが、「アイレベル(目の高さ/ローポジション(低位置))」の調整です。
自分はプロカメラマンとして頻繁に「立て膝で背をかがめたり、あぐらで低くなったり、地面に寝そべったり」します。
子供を撮る時は、とにかく「背の低い、子どもの顔がはっきり見える位置」。
すなわち「カメラマンも低い位置(ローレペル、ローポジション)」になることで、お子様の表情をはっきり見る事ができるのです。
自分の場合は、屋外撮影でも「地面に寝転がるけど、笑わないでね(笑)」という感じで、とにかく寝ます(笑)。
ただ、この体勢というのが実は誰にでもできるというものではなく、「腹筋や背筋、脚の筋力、体力や柔軟性」もかなり必要です。
毎日のウォーキングやスクワットで、体力トレーニングを欠かさないことで、このような撮影を長時間でも無理なくできるように常に心がけています。
カメラマンというのは「体力仕事」だったりするのです。
というわけで、この時も、お客様にひとことお伝えしてから和室の畳の上に腹這いになります。
そして、Nikon D850+TAMRON 70-200mmの望遠ズームレンズを使い、お子様のかわいらしい表情を撮影させていただきました。
今回も楽しい撮影を、ありがとうございます!
撮影お問合せフォーム