プロカメラマンは、写真データを権利物として「軽い気持ちで扱わない」のが大事です。
浜松市の出張写真撮影カメラマン、フォトぱぱ〜んは様々な業種のお仕事のお客様から、ホームページ用写真や広告・商業用写真の撮影オーダーをいただいております。
ホームページや広報用の、企業や会社の代表取締役社長様や役員様のプロフィール写真、病院・医院の医師・院長のビジネスポートレートフォト・肖像写真やインタビュー写真撮影などは、それこそ膨大な撮影オーダーをこなしています。
ただし、それらの写真を私の写真作例として、勝手に自分のホームページに掲載することができないのです。
請負い仕事による写真データの権利関係の複雑さ、クライアントへの許可確認の難しさ(担当者がOKでも上司がOKとは限らない)や、公開による万が一のお客様の不利益や肖像権などのトラブル回避のためなどです。
写真データというものを「権利物として、軽い気持ちで扱わない」のが、プロのカメラマンとして大事です。
自分のポートレート作例写真として、女性のモデルさんや子供のモデルさんはたくさん撮っていました。
ただ、自分のホームページに掲載が可能な(自分に権利のある)「ビジネスポートレート」としてスーツ姿の「男性」写真がありませんでした。
今回ちょっとした別件もり、これは良い機会と思い、男性モデルさんの撮影を計画してみることになりました。
プロの撮影モデルさんを頼む時の流れ。
いつもモデルさんをお願いしている静岡市のモデルエージェンシーさんに「ビジネスパーソンの写真を撮りたいので、在籍している男性モデルのピックアップを」とお願いします。
その時に、日時や撮影場所、モデルフィー(料金)などの希望を伝え打診をします。
モデルエージェンシー(モデル事務所)では、在籍のモデルさんの名前や顔写真、身長、特技などのデータがまとまった「コンポジット」と呼ばれるPDFのデータシートがあります。
欲しいビジュアル上のオーダーに沿って、なおかつモデルさんのスケジュールも確認いただきながら、人選をしていただき数名分のコンポジット(PDF)をいただきます。
その中から、自分のイメージにあったモデルさんを選び確定する、というのがモデルさんを頼むときの流れとなります。
自分のホームページ用の男性ビジネスポートレート作例写真を、貸会議室を借りて撮影!
会議室などでのビジネスポートレートのイメージを撮りたかったため、今回は撮影許可の出る静岡市の貸し会議室を探し出し、半日借りての撮影です。
貸し会議室を借りる際にも「撮影してホームページに使いたい」旨をかならず伝え、後でトラブルにならないようにします。
今回の男性モデルさんですが、実際にお会いしてみると「イメージにぴったり」の方。
挨拶をして、何気ない会話を続けながらも、今回の主旨を説明、モデルさん(被写体)を撮る位置ポジションを決めて、どこで何を撮るのかを考えてゆきます。
撮影自体は「狭いワンテーブルの会議室でのライティング照明のシミュレーション実地訓練」も兼ねているので、粛々と照明セッティングを進めます。
ストロボライティングのコツは、環境光(色系統)に、ストロボ発光の色温度を合わせること。
この貸し会議室は「エクゼブティブルーム」をイメージしてあるので、照明もやや暗く、タングステン灯ぽいのオレンジ色の照明。
Profoto B10ストロボ+ソフトボックスには、「薄いオレンジ色の色補正フィルター」を装着し、ストロボ光が肌にあたったときの色が「肌色が青白っぽくならず、周りの暖色系の灯と馴染むよう」に調整。
このような「カラーフィルター」があり、「オレンジ色の環境光には、オレンジ系の色温度補正フィルター」を使います。
ライティング確認用の簡易テスト撮影が終わったら、撮影本番スタートです。
今回、自分のホームページの作例写真として必要なのは、企業や会社の代表取締役社長様や役員様のプロフィールフォト、病院・医院の医師・院長のビジネスポートレート・肖像写真やインタビュー写真撮影のイメージなので、目的(こういう画が欲しい)をきちんとモデルさんに伝えます。
直感の良い優れたモデルさんだと、こちらの「欲しい画」をすぐに理解してくれるので、ポーズや表情も数カット撮ればすぐに決まりOKがでます。
人物写真、ポートレイト写真は、会話から始まるコミュニケーションと「目的」の共有が大事です。
「なぜ、その写真が必要なのか?」
これがビジネス写真撮影をするにあたり、一番大事なことです。
つまり「目的」が何であるのかをはっきりさせ、お互いがその目的(ゴール)に向かって共同で撮影を進めてゆく必要があります。
簡単な例ですが「会社の代表として、お客様に見ていただくプロフィール人物写真は、怒っている顔より、笑顔の方が断然良い」ですよね。
だからその場合は「お客様に見ていただくものだから、あなたの笑顔の写真がぜひ欲しいと思います!」とカメラマン側から提案します。
そのようにして「目的(ゴール地点=笑顔の写真)」を一緒になって求めてゆくのが、ビジネス写真撮影です。