デジタルカメラの撮像素子(ローパスフィルター)に付着したゴミを取り除く方法
デジタルカメラの撮像素子に付着したゴミを、緊急手段で取り除く方法
【ご注意!】この方法を実際に試される場合は「自己責任」においてお試しください。
デジタルカメラのレンズ交換時に、どうしても入り込むのが「小さなホコリやゴミ」。
撮像素子CMOSセンサーやCCDセンサー(その上にあるローパスフィルター)の上にゴミが付着する場合も多々あります。
明るいレンズで、絞りを開け気味に撮る場合はほぼ問題有りません。
例えば「運動会撮影」案件などで「徒競走で4人ぐらいをまとめてはっきり写したい」、「3列ほどの生徒の集合写真を撮りたい」場合があるとします。
中望遠ズームレンズで複数人数の徒競走や競技シーン、標準ズームレンズでクラス集合写真の場合は「f8.0〜10.0」と絞って写真を撮ります。
その場合、カメラの撮像素子面に小さなホコリが数箇所あるだけで、写真には「黒っぽいシミのような影」がはっきり写り込んでしまいます。
特に青空のグラデーションや白い壁など単調な色面にゴミがあると、はっきりわかります。

レンズの前玉はブロアーで必ずホコリやゴミを吹き飛ばして目視でき、小さなゴミなら映りにも大きな影響がでないの安心です。
でもこの撮像素子面(ローパスフィルター)の小さなゴミというのは、小さなものでも影響が大きいのです。
レンズ交換をするとき、カメラのマウント面を下側にするのは鉄則と言われてますが、砂埃の舞う運動会撮影や、屋外で風の強い時以外は、時々はイメージセンサーの上にゴミがあるかどうかは見ておくと良いと、私個人は考えます。
写真を撮り終えて、写真データをモニターで拡大し見た時、膨大な写真データの同じ位置に「黒やグレーの丸いシミ」があった時には、もう泣きそうに。
最近のミラーレスカメラにも「センサーを超音波振動で震わせ、ゴミを振り落とす」イメージセンサークリーニング機能があり、通常のダストオフはそれで十分です。
肉眼でCCDやCMOSセンサー上にゴミが見つかった場合は、カメラを下に向け、数回空拭きしたブロワーを上向きにし数回空気を吹けば、大抵のゴミは無くなります。
ただし、「静電気」を帯びたゴミについては、ブロワーの空気だけでは落ちてくれません。
その時は「カメラメーカーの修理サービス」に「イメージセンサーのクリーニング(有料)」をしてもらうのが最善の方法。
時間があればこの方法をオススメします。

この修理の最大のメリットは「確実に綺麗に、安全にイメージセンサーの清掃をしてもらえる」こと。
ただしこの修理方法にはデメリットがあり、「修理として時間がかかる」ことです。
サービスに申し込み〜カメラのピックアップ〜メーカー修理(クリーニング)〜発送返却まで、だいたい2〜3週間前後ぐらいの修理期間が必要です。
次の仕事が待っていて、クリーニングに出せない!ことがプロカメラマンの辛いところ。
誰にでもはオススメはしませんが、「最後の手段」として「自分の責任で、撮像素子のクリーニング」を試みます。
センサー上のゴミを取り除くアイテム「ローパスフィルタークリーニングW E-1675」キット
使うアイテムは「株式会社エツミETSUMI」の「ローパスフィルタークリーニングW E-1675」、または「CCDセンサークリーニングキットW E-5318」です 。


ETSUMIホームページを見ると、後継商品でしょうか?「CCDセンサークリーニングキットW E-5318」があります。
こちらの商品の方が新しくて良いかもしれませんね。
スティックの先端に透明で粘着性のあるチップがあり、これをイメージセンサー表面のゴミに軽くタッチしてくっつけ、ゴミを取り除くものです。
CMOSセンサー(ローパスフィルター)に直に触れるので、センサーを傷つけたり壊す危険は大いにあります。
自己責任でお願いいたします。
(1)まず目視により、カメラの撮像素子イメージセンサー面(CMOS、CCD)にゴミが付着しているかを確認します。
小さなゴミの場合は、「カメラの角度を傾けて、いろいろな角度から見る」と良いです。
思っている以上に、センサー面には、意外と小さなゴミが多数付着してます。



角度によって、撮像素子CMOSローパスフィルター上の小さなゴミが(赤い丸部分)が見えます。
しっかり凝視しないと見えないような小さなゴミです。
(2)次に、「ブロワー」を使い、そのゴミが空気を吹くことで取り除けるかを確認します。
ここでゴミがとれればOKです。クリーニングの必要はありません。
カメラを下向きにし、ブロワーを数回「空ぶかし」してから、ブロワーを上向きにして風を数回吹きます。
カメラを下向きにするのは、舞い上がったゴミが落下し再付着するのを防止するためです。
私の使っている、高いけどオススメのブロワー(ダストブロアー)、BERGEONのNo4657、スイス製の時計工具用ダストブロワーです。
硬くならない耐久性の高い本体ゴム(シリコン?)と、細い空気の吹出口と強い風量、本体を握ってもその吹出口の位置が変わらずピンポイントで風を出せて狙えるのが特長。

(3)ブロワーでもゴミが取れない場合。最終手段にセンサークリーニングを試します。


(4)ゴミのある部分に、チップを押し当て、ゴミを吸着させます。
使い方のコツは「スティック先端のチップで、ローパスフィルター、イメージセンサー面(撮像素子CMOS,CCD)を、ちょっとづつ、軽くタッチする」こと。
最初使った時は「撮像素子面」にチップが「ぺたっ」とくっつきます。
離す時に「ぺっ」という感じで剥がす抵抗感があります。
センサーが壊れるかとものすごく怖かった思い出があります。
これが怖いと思ったら、試すのは止めてください。
「写真に写り込んだゴミの位置」は「撮像素子とは逆の対角線位置」にあります。

【ご注意!】「ローパスフィルターの無い(ローパスフィルターレス)」カメラには使えないかもしれません(?)。
新しい「ETSUMIのCCDクリーニングキットW 」なら大丈夫かも?
ご使用の場合は確かめてからお使いください。
【ご注意!】「時間が無い時の最終手段」です。
イメージセンサーのクリーニングは、カメラが壊れる可能性もあることを認識して、ご自分の責任の上で実行してください。
時間に余裕があるなら、カメラメーカーのサービスセンターにセンサークリーニング(有料)、またはオーバーホールに出すのが、安全で確実です。
静岡県浜松市の出張写真撮影カメラマン 内藤昭太