遠州森町の遠江國一宮 小國神社にて、七五三詣でのご家族写真を撮らせていただきました。
秋になると、神社境内横の川沿いの遊歩道の紅葉が見事に赤やオレンジ色に色づき、見物客の人々で賑わう遠江國一宮 小國神社。
今回は、男の子の兄弟の七五三撮影のご依頼をいただき、車で50分程かけ出掛けてきました。
紅葉で有名な小國神社ですが、参道には巨木が立ち並び、凛とした空気と、日常空間からは完全離れた神々しさのある特別な場所です。
由緒と格式のある神社としても、お参りする人が絶えず、人々の信仰を集めています。
撮影前には、お客様より先に到着し、参拝を済ませておきます。
手水舎で手を洗い、拝殿前に往き、お賽銭を入れて、二礼二拍手一礼の拝礼と会釈。
そして「すみませんが、場所をお借りして、写真撮らせていただきます」と
心の中で唱えてから、参道を戻り、待ち合わせ場所にて待機しておきます。
その行程の中で、試し撮りをしながら撮影予定ポイントの「光の状態」を確かめておきます。
参道を登り、下るまでの行程の中で、
七五三写真を撮ってゆく撮影ポイントと手順も、頭の中でおおよそ組み立てておきます。
ちなみに小國神社では、ご祈祷中の、カメラマン同席での撮影はNGとのことでした(残念)。
男の子は元気いっぱい!決めポーズを撮るために、シャッター押して枚数で稼ぐ。
七五三撮影で良く思うのが、「男の子」と「女の子」の、「写真に対する意識の違い」です。
男の子の場合は「写真」「カメラマン」「撮られている」という意識が無い事がほとんどです。
どちらかというと「我が道を行く」スタンスですので、結構カメラマン泣かせだったりします(笑)。
なので、七五三の男の子の撮影の時は、追いかけっこをしたり、隠れんぼをしたりして、「遊んでもらって」仲良くしてもらいます。
そのうち「遊び感覚」で慣れてくれるタイミングを狙い、フォーマルな立ち姿などの決めポーズを、ご両親にもご協力頂き撮り始めます。
とにかく「元気」ですから、「止まる、ストップ」のタイミングなど無いも同然。
男子の場合は「シャッターを多く押して、どれかの写真が1枚ベストショットになればOK」という感覚です。
女の子は「写真に撮られる」ことを意識していて、角度やポーズも決めてくれる子が多い。
これに対し女の子は、綺麗な七五三の着物衣装を着られるのが嬉しいのか、また自分を「かわいく」「きれいに」撮ってくれる「カメラマン」に対してかなり協力的です。
「この場所で、こっちを見て、かわいくね」などの短い指示で、勘の良さもあるのか、決めポーズで止まり、体の向きや顔の角度や表情なども、ばっちりカメラに対して作ってくれます。
女の子の場合は、じっくりと良いアングルやフレーミングで七五三写真を撮る事ができるので、カメラマンとしても撮りやすいのです。
子供さん撮影は「同じ目線(視点・立場)」でお互いが撮影を楽しめるのが重要。
男の子、女の子にかかわらず、大事なのは「同じ目線(物理的なローポジション、精神的な近さ)」から、お子様の意思を尊重し、お互いに楽しめることだと考えます。
今回は元気な男の子お二人一緒の撮影でしたので、いっぱい遊んでいただき、楽しく撮影ができました。
感謝いっぱいです!