出張写真撮影のご依頼お待ちしております!

商品を歪ませずに正しく見えるように撮る方法は、望遠レンズを使うこと。

目次

正方形を、正方形に見えるように写真撮影するには、画角の狭い望遠レンズを、距離を離して使用します。

ふるさと納税の返礼品の商品の撮影を以前にさせていただいた静岡県浜松市の塗装会社「ピアックス PIAX」様より、商品集合写真の追加撮影のご依頼をいただきました。ありがとうございます。

高級ピアノの鏡面塗装の技術力を持つ会社「ピアックス PIAX」様のオリジナル商品「木製花器きゅうと」です。光沢面のきれいな一輪挿しの花器です。

ふるさと納税返礼品サイトの「アイコンの一覧表示用のサムネイル画像」の切り抜き比率が1:1の正方形らしく、以前の5個の商品が並んだ横一列写真だと左右の商品が自動トリミングでカットされるため、新しい写真をご要望となりました。

ピアックス様のふるさと納税返礼品「木製の花器、きゅうと」の商品写真。

上記ような歪まない・ハッキリ写る商品写真を撮る場合に大事なポイントは2つ。

(1)パース(変形)がつかないよう、遠くの距離から「望遠レンズ」を使って撮影する。

(2)被写界深度が極端に狭くなるので、レンズの絞りを絞り込む。(今回の場合だとf 29.0まで絞ります)

(1)パース(変形)がつかないよう、遠くから「望遠レンズ」を使う。

レンズ画角によるパースの付き方の違い。絞りf4.0と同じで、レンズが24mm(広角)左、レンズが120mm(望遠)右。

商品撮影や料理写真を撮る場合、プロのカメラマンは「望遠レンズ」70mm〜200mmを使います。マクロレンズ90〜105mmを使う方もいますが、できれば100mm以上の画角は欲しいところ。

上記参考写真のように24mm〜35mmなどの広角レンズを使うとパース(変形歪み・尻すぼみ)がどうしても発生します。

そのため、遠くの距離から望遠レンズ100mm〜を使い、被写体が歪まない(パースをつけない)工夫が必要となります。

5個の商品を揃えたように見せるためには、微妙な距離感の配置が必要になり、何度も撮影を繰り返しながらちょうどよい状態になるまでトライ・アンド・エラーを繰り返します。

この場合だと奥の2つのラベルが見えるように、手前の配置よりも少し距離を空けて、若干だけ左右も外側にずらしています。

商品を歪ませないように撮影するため、カメラ機材には、望遠レンズと高さのある三脚を使います。被写体からの距離や高さ(角度)も必要になります。

商品撮影の照明ライティングはメインとトップの2灯です。

leofotoの三脚を一番高くまで伸ばします。カメラは被写体より約2.5m離し、レンズの高さは約2.0m程でしょうか。

部屋の一番端から椅子を使い立っての撮影となります。

商品を歪ませないように撮影するため、望遠レンズと三脚を使います。距離や高さも必要になります。ライティングは2灯。

(2)被写界深度が極端に狭くなるので、レンズの絞りを絞り込む。

次のポイントが「レンズの絞りを極端に絞り込む」です。

通常の絞り値は、開放のf2.8〜f5.6ぐらいまでが普段のスナップやポートレートなどでよく使う絞り値です。3列の集合写真や風景写真などではf8.0〜f10.0を多用します。

今回の場合ですが、実は絞りはf29.0まで絞っています。

絞り過ぎではないかと思う方も多いと思いますが、そうしないと奥の後列の商品の名前がボケてしまうぐらい被写界深度が浅いのです。

撮影設定値は シャッタースピードSS 1/40、ISO160,絞りf29.0 。使用カメラとレンズは、Nikon Z8+NIKKOR 100-400mm f4.5-5.6VR。

ここでプロと素人さんの違いがでるのが「モノブロックストロボの有無」です。

極端にレンズを絞り込むためレンズからの入射光が激減する(光量が乏しい・暗い)ために「ストロボ照明による明るい十分な光量」が必要になります。

今回は500WのプロフォトのストロボB10 plusをメイン灯で左からソフトボックスを使用。トップからもアンブレラでストロボ光をフィルインで右側から足しています。

被写界深度の計算でよく使うサイトkeisanより。

事前に計算しましたが、レンズ焦点距離200mm,絞りf29.0,被写体までの距離2.5mで計算すると、被写界深度はわずが30cm弱しかありません。

商品撮影の場合(時計などでも)、ピントの合わせる位置は中央ではなく、自分から見て一番近い位置(手前)というのが、商品をシャープに綺麗に見せるための鉄則となります。

そう考えると、手前にピントが合った場合の後方被写界深度はさらに薄くて15cmに激減します。

商品写真の撮影は立体感を出したり発色を出すための「ライティング」や、商品の特徴を写真という枠内に表現・伝える「配置やアングル角度のセンス」はもちろん必要です。

さらに「被写界深度を正しく把握する」つまり「カメラの撮影設定値、シャッタースピード・絞り・ISO感度、プラス照明ライティング」をコントロールできるのがプロカメラマンとしての仕事となります。

ピアックス様のふるさと納税返礼品「木製の花器、きゅうと」の商品写真。
料理写真も望遠レンズ(ズームレンズ)を使います。Nikon Z8 + NIKKOR Z 24-120mm 94 mm相当、ISO64
f13.0 1/50s

静岡県浜松市の出張写真撮影フォトグラファー * 笑顔を撮るカメラマン 内藤昭太 *
・お問合せメールアドレス info@photo-papan.com
・公式ホームページhttps://www.photo-papan.com
・公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/photo_papan_naito

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この記事を書いた人

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浜松市の広告写真カメラマン、出張撮影フォトグラファー 笑顔を撮るカメラマン内藤昭太です。リーズナブルな撮影料金で、出張写真撮影を御請けいたします。さまざまなジャンルの撮影経験も豊富。お問い合わせはお気軽に。

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