商品は“光”で売れる。鏡面・金属商品の撮影について
ふるさと納税返礼品の「木製花器の商品撮影」をさせていただきました。

ピアノの街・音楽の街としても知られる、ピアノメーカー ヤマハやカワイのゆかりの地、静岡県浜松市。
工芸品としての一面もある高級ピアノの鏡面塗装の技術力を持つ会社「ピアックス PIAX」様。
ふるさと納税返礼品として掲載する
「木製花器 きゅうと」の商品撮影を担当させていただきました。
浜松市の塗装技術を活かした、
鏡面仕上げの美しい球体の花器です。
実はこのようなツヤのある商品は、撮影がとても難しい部類に入ります。
なぜなら――
商品に周囲の壁やカメラマン自身が映り込んでしまうからです。
鏡面商品は「そのまま撮る」とうまくいかない
商品を観察すると、まず考えるのは、
- 何を一番伝える写真にするのか
- どの角度なら形が美しく見えるか
- 映り込みをどう整理するか
です。
ツヤのある球体は、周囲のすべてを映します。
近づけば近づくほど、撮影者や機材が写り込む。
そのため、
- 商品から距離を取る
- カメラをしっかり固定する
- 歪みが出ない角度を選ぶ
といった工夫を行います。
「なんとなく撮る」と、
商品は丸くても写真では歪んで見えてしまうこともあります。
正しく、美しく見せるためには、
撮影環境そのものを整える必要があるのです。




商品写真で一番大事なのは「光」
ここからが本題です。
商品撮影で最も重要なのは、
照明(光)です。
なぜ光が大事なのか?
① 光がないと“色”は出ない
色は「光の反射」で見えています。
光が足りないと、
- 木目の深みが出ない
- 塗装の艶が伝わらない
- 高級感が弱く見える
ということが起きます。
きちんと光を当てると、
素材本来の色がはっきりと立ち上がります。
「なんとなく暗い写真」と
「光が整った写真」では、
同じ商品でも価値の伝わり方がまったく違います。
② 光があると“立体感”が出る
光には影が生まれます。
この影こそが、
立体感や高級感をつくります。
真上から均一な光だけでは、
のっぺりと平面的な印象になります。
少し角度をつけて光を当てることで、
- 球体の丸み
- 表面のなめらかさ
- 塗装の艶のニュアンス
が自然に浮かび上がります。
商品写真は「記録」ではなく、
説明のための写真です。
「この商品はこんな質感です」と
一枚で伝えられるかどうかが大切です。
映り込みをコントロールする
鏡面商品は、光も映り込みます。
光を近づけすぎると、
大きな白い四角がそのまま写ってしまいます。
そこで、
- 光の位置を少し高くする
- 少し離して当てる
- 映り込みが小さくなる位置を探す
といった微調整を繰り返します。
この“少しの違い”が、
仕上がりのクオリティを大きく左右します。

「自分で撮る」と「プロに任せる」の違い
ご依頼主様も最初はご自身で撮影を試みられていました。
スマートフォンや一般的な照明でも
記録写真は撮れます。
しかし、
- 色が浅い
- 高級感が出ない
- 立体感が弱い
- サイト上で埋もれてしまう
という課題が出てきます。
商品写真は、
オンライン上では“営業マン”の役割を担います。
写真の印象で、
- 高そうに見える
- 安っぽく見える
- 信頼できそう
- なんとなく不安
が決まってしまいます。
だからこそ、
光を整えることが重要なのです。






商品の魅力を、きちんと伝えるために
商品撮影で大切なのは、
「この商品は、何を伝えるべきか?」
を明確にすること。
- 素材の質感なのか
- 色の美しさなのか
- 形状の美しさなのか
- パッケージ全体の印象なのか
目的に合わせて光を設計します。
良い機材があるから良い写真になるのではなく、
どう光を使うかがすべてです。
浜松市での商品撮影・商業撮影のご相談
浜松市での商品撮影・商業撮影のご相談
・ふるさと納税用商品
・ECサイト掲載商品
・カタログ用撮影
・鏡面・金属・ガラス製品
素材の魅力をきちんと伝える写真をお求めの方は、
ぜひご相談ください。
カメラマン 内藤昭太