2019年9月に、クリエート浜松 2Fホールにて、浜松市のピアノ教室の演奏発表会の出張写真撮影をさせていただきました。
クリエート浜松は、JR浜松駅から北側方面にある、浜松市民の文化拠点として「ギャラリー」や「ホール」など、アートや音楽の発表の場として活用されている複合施設です。
浜松市南区のピアノ教室の先生からのご依頼で、生徒さん達のピアノ発表会の出張写真撮影に出掛けました。
ありがとうございます。
ピアノ(音楽全般)演奏中に関しては、プロ/生徒さんにかかわらず、ストロボ(フラッシュ発光)は、原則禁止(マナーとして)です。
理由としては「演奏を聴いている観客席の方に、目に入ってくる発光が気になってしまい、ご迷惑になる」のと「演奏者に向ける強い光なので、演奏の集中力を削ぐ事になりかねない」からです。
そのため、ピアノ発表会の写真については、ストロボを使えないため、「会場の照明やスポットライトのライティング(地明かり)」の明るさや照射範囲角度などにより、写真の仕上がりがかなり左右されます。
公共/民間施設のホールについて、この照明/スポットライトの配置や照明範囲の考え方が、会場毎にかなり異なっているのです。
クリエート浜松のホールについては、演色性の良いライトが使われており、また天井からのライトの配置間隔も良く、光が全体にまわっているので、カメラマンとしては、写真撮影に向いている撮りやすいホールで、好きだったりします。
可愛らしい女の子達の、歌と演奏のコーナーなどがあり、趣向をこらしたピアノ発表会でした。
今回、その歌声の写真がとても「キュート」だったので、ピアノの先生にお願いして、親御さんに掲載許可をいただき、ブログ記事を書かせていただいています。
カメラマンとしてではなく、一個人として見た時に、「大勢の人の前で、演奏発表したり、唄を歌う」というのは、子供にとってはとても大事な人生経験になると思っています。
「お客様の欲しい画」と「カメラマンの良い画」は違うものだと再認識しました。
写真を納品して、各生徒さんのプリントまで今回は手配させていただきました。
「なるほど」と思った事があり、プリント納品時にお話していたときです。
ピアノの先生が曰く、プリント写真を決める時に「鍵盤をたたく 手の形の綺麗さ で選ぶのを悩んだ」とのこと。
カメラマンとしては「横顔がきれいに見えているか」がポイントだったので、「見る視点が まったく違う」ことに驚いた次第です。
写真撮影については「カメラマンの撮りたい画」はもちろん重要ですが、「お客様が望む画」を撮ることも大事だということを再認識しました。
写真のように「ピアノ演奏者の手(指先)」が隠れないようにするためには、会場席のどの場所から撮るかがポイントです。
ピアノの鍵盤の延長上を中心として、やや右側の席あたりから「顔と鍵盤と指先」が一緒に映ります。
なので、観客席の方には申し訳ないのですが、開演前には「カメラマン専用の席キープ」で最低2席分程は確保させていただきます。
演奏中の真剣な小さな生徒さんの真剣な表情が、とても魅力的だといつも感じます。