ピアノ発表会の撮影ポジションは「ピアノの前に座った演奏者の手元と鍵盤が見える位置」。
2018/12/11
浜北文化センター 小ホールにて、ピアノ発表会の出張撮影をお請けさせていただきました。
浜松市浜北区の「浜北文化センター 小ホール」。小ホールと言っても座席数も多めで、舞台も広いやや大きめのホールです。
はじめてお伺いするホールなので、開場の1時間前には現地入りして、観客席側から舞台を見てロケハンを進めます。
そして、どの場所カメラマンがポジションどりして撮影してよいかを、ピアノの先生ともお話しながら決めていきます。
撮影可能なポジションは2つ。「観客席の最前列(中央)に着座」か「観客席の最後列、立ち撮影」のどちらかです。
演奏が始まってしまうと、観客の邪魔をしてはいけないので、カメラマンがあちこちカメラを持って移動することはよくありません。
なので、ピアノ発表会での演奏者の撮影は、基本は「カメラマンは、1つのポジションに固定」して、同じ場所から静かに撮影します。
撮影可能なポジションは2つで「観客席の最前列(中央)に着座固定撮影」か「観客席の最後列(中央付近 移動可能)立ち撮影」のどちらかです。
「場所がほぼ動けない」ということは、撮影する構図やアングルを事前に確定しておかなくてはなりません。
カメラマンの考え方や、撮影依頼者(ピアノの先生)の好みもあるのですが、
今回は、ピアノと演奏者が真横に見える直線ライン上の、舞台からは高い位置にある2階席最後列から、立って撮影することに。
ピアノ発表会の撮影ポジションは「ピアノの前に座った演奏者の手元と鍵盤が見える位置」です。
そうすると「A/演奏者の横顔が見え、ピアノの鍵盤とそれをたたく手指も見える」という構図になります。
もう1つのパターンとしては、もう少し右側に移動して斜め横から撮ることで「B/演奏者の顔が正面に近い斜め状態でよく見えるが、手はピアノ本体で隠れて見えない」という写真です。
基本の撮り方は上記の「A/B」のどちらかになりますので、現場で相談して決める事となります。
個人的にお勧めしているのは「A」で、やはり、「鍵盤をたたく手」が見えているほうが臨場感・音が聞こえてくるような写真になると考えているからです。
ピアノ発表会の撮影ポジションで、もう1つ大事な要素は「カメラの高さ(ハイレベル)」です。
上記「A」の撮影ポジションが決まったら、あとは「カメラの高さ」が大事なポイントです。
ピアノ設置面の高さとカメラの高さが同じだと、いくら「真横」にいたとしても、「鍵盤」が低いため、鍵盤(白鍵黒鍵)が見えません。
なので、例えば会場が「勾配の無いフラットな床面」の場合は、スチールのパイプ椅子を持ち込みして、その上に自分が立ち、約220cm〜ぐらい高さから、やや見下ろすような形で撮影します。
そうすると「鍵盤と、鍵盤をたたく手」が写るようになります。
今回の「浜北文化センター 小ホール」は、高さのある2階席がありましたので、距離は舞台からかなり離れますが、そこに撮影ポジションを決定。
ただ、距離が遠いため、70-200mm望遠ズームに1.4倍のテレコンバーターをつけ、98-280mm相当に倍率を増やして望遠メインレンズとして使用。
もちろん、さらに距離が遠くなる場合もあるため、150-600mm超望遠ズームレンズも持ち込みします。
お客様からの嬉しいコメントです。
返信いただきありがとうござきます。
どれもとても素敵なお写真ばかりで感激しています。
早い時間より足を運んでいただき、会が延びてしまったにも関わらず、
良心的な対応をしていただき、本当にありがとうございます。