商品を歪ませず「正しい形」に見せる撮影方法とは?
商品写真で一番大事なのは「実物どおりに見えること」
ふるさと納税の返礼品の商品の撮影を以前にさせていただいた静岡県浜松市の高級ピアノの鏡面塗装の技術力を持つ会社「ピアックス PIAX」様より、商品集合写真の追加撮影のご依頼をいただきました。ありがとうございます。
高級ピアノの鏡面塗装技術を活かしたオリジナル商品「木製花器きゅうと」。
光沢が美しい一輪挿しです。
今回は、ふるさと納税サイトの正方形(1:1)サムネイル表示用の写真が必要とのこと。
以前の横長写真では、自動トリミングで左右の商品が切れてしまうため、改めて撮影し直しました。
このような「一覧表示用の商品集合写真」で重要なのは、
商品が歪まず、正しい形で、美しく並んで見えること
です。

なぜ商品は歪んで見えてしまうのか?

よくある失敗が、広角レンズで近づいて撮ってしまうこと。
広角で近づくと、
- 手前が大きく
- 奥が小さく
- 四角いものが台形に
いわゆる「尻すぼみ」パース(遠近歪み)が発生します。
人の顔なら多少の遠近感も味になりますが、
商品は形が正確であることが信頼に直結します。
特に今回のように、
- 円柱形の商品
- 光沢のある面
- 複数個を整列させる構図
では、歪みはすぐに分かってしまいます。
解決策①:離れて撮る(=望遠レンズを使う)
商品を正しい形に見せるために重要なのは、
「離れて撮る」こと。
プロの商品撮影では、100mm以上の望遠域を使うことが多いです。
今回は
Nikon Z8 + 100-400mmレンズ(約200mm)
で撮影しています。
カメラは商品から約2.5m離し、高さ約2mの位置から撮影。
高めの三脚を使い、真っ直ぐなラインを出します。
望遠レンズを使うと、
- 手前と奥のサイズ差が自然になる
- 四角いものが四角く見える
- 並んだ商品が整然と見える
というメリットがあります。
5個の商品が均等に見えるよう、
奥の2つはわずかに外側へ、距離も微調整しながら何度もトライします。
商品撮影は、実はかなり地道な作業です。

解決策②:全体にピントを合わせるため、強い光が必要
もうひとつ重要なのが「ピントの深さ」。
望遠で撮ると、背景はきれいに整理できますが、
代わりにピントが合う範囲が極端に狭くなります。
今回の設定は:
- 焦点距離:約200mm
- 絞り:f29
- 距離:約2.5m
この条件でのピントの深さは、約30cm弱。
さらに手前にピントを置くと、後ろ側は約15cm程度しか余裕がありません。
そのため、
レンズを大きく絞る(f29まで)
という設定が必要になります。

ここで重要なのが「光」
レンズを強く絞ると、カメラに入る光は一気に減ります。
暗くなった分を補うために、
- 左からメインライト(ソフトボックス)
- 上から補助光
と、十分な光量を確保しています。
強い光をきちんとコントロールできることが、
プロ撮影の大きな違いです。

商品写真は「信用をつくる写真」
商品撮影では、
- 形が正しく見えること
- 色が正確であること
- 光沢が美しく再現されていること
- 並びが整っていること
これらが非常に重要です。
特にECサイトやふるさと納税サイトでは、
写真がそのまま「商品の印象」になります。
歪んだ写真は、無意識のうちに「安っぽさ」や「雑さ」を伝えてしまうことも。
逆に、
正確で整った写真は、商品価値をきちんと伝えてくれます。

商品撮影のご相談も承っております
・ECサイト用写真
・ふるさと納税返礼品
・カタログ用商品写真
・集合写真/正方形サムネイル用撮影
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そんな時こそご相談ください。
出張撮影・商品撮影カメラマン 内藤昭太