子供の顔をはっきり写したい!顔が見える写真の撮り方は「こどもの目線」までカメラを下げ、低い位置で撮ること。
2019/02/18
幼稚園〜小学校低学年のお子様の笑顔の写真を撮るのは、親子でもシャッターチャンスを作るのは難しい…。
親御さんはきっと「我が子の嬉しそうな笑顔」を撮ってみたいと思うでしょう。
でも、笑顔を撮れるかどうか以前のもっと根本的な問題があります。
それは子供の場合「顔がはっきり撮れない」ということ。
大人の目線から、小さな子どもを写すと、顔の見える面積が狭くなり、顔がはっきりと写りません。
公園やイベントなどで、大人は背の高さそのままで、子どもを見下ろすようにスマホで写真を撮られているケースをよく見かけます。
身長150cm以上の大人の目線から、身長〜100cm未満の小さな子どもを写すと、見下ろす形になる撮影角度により、顔の見える面積が狭くなり、顔がはっきりと見えず写りません。
また顔が見えるように、お子様に「こっち見て〜」とスマホやカメラを見るように言っても、子どもが意識的に上を見続けるのも実は難しい。
そのように上から目線で撮った写真は「顔が見えず、何を撮りたかったのかがわからない」写真を量産してしまいます。
子ども写真の重要なコツは、「こどもの目線」まで撮影者がカメラを下げ、低い位置から撮ること。
こども写真を撮る時に必ず意識したいのが「アイ・レベル(カメラを持った時の目(レンズ)の高さ」です。
高い位置から撮る事は「ハイレベル撮影」、低い位置から撮る事は「ローレベル撮影」です。
「ローレベル撮影」のことを一般的には「ローアングル撮影」と呼ぶこともあります。
大事なポイントは、「子どもの顔」が見えるには、子どもの顔(目線)の高さまで自分が低くなること。
実践方法としては、撮影者が片脚を曲げ地面につけたり、膝や腰を落としたりして中腰となり背の高さを低くし、カメラと子どもの目線位置(高さ)を同じにし、子どもの顔がよく見える状態にします。
そうすると、カメラとお子様の目線が同じ高さになるため顔もはっきりと見えます。
子どもの目線よりもう少しカメラの高さを低くして、ほんの少し「子どもの顔を見上げる」ようなローレベル + ハイアングルで写真を撮れると、とても子どもらしい表情が撮れます。
写真撮影の大事なポイントは、被写体の見える位置を、自ら動き、視点をいろいろ変えてみること。
そして、被写体が最もよく見える、最適な場所を見つけ出すことです。
着物やスカート・ヒールを履いた女性が、背を低くするローレベル撮影を行うのは、転倒の危険性があります。
背の低い子供の顔が見えるよう写真を撮るのはローレベルが基本ですが、実践するとかなりハードルが高いことに気づくはずです。
低い位置のローレベルになるため、腰(こし)や脚(あし)膝(ひざ)の上げ下げを繰り返すというのは、かなり足腰に負担がかかります。
足腰の筋力や柔軟性を普段から鍛えていないと、ローレベル撮影はとても難しいのです。
では、無理なくレベル撮影をするにはどうしたらよいでしょう?
カンタンな方法は2つあります。
ポイント1/ お子様とカメラの距離を、2メートル〜離して撮影すると、顔がはっきり見えます。
普段よく見る光景が、お子様のすぐそばで撮影している親子さん。
被写体とカメラの距離が近いと物理的にハイレベル +ローアングルになります。
でも、近づきたい気持ちをぐっと抑え、被写体(お子様)とカメラとの距離を2m〜ほど離すだけで、カメラの俯瞰角度が小さくなり、ローレベルに近い撮影角度を確保できるのです。
子供と撮影者の距離を2m〜ほど離して、やや遠くから撮影してみましょう!
スマホ(スマートフォンのカメラ)の場合は、距離を2mほど離し、電子ズーム機能がついているカメラならズーム機能を使い、顔をアップにします。
一眼レフやミラーレスデジタルカメラでズームレンズがついている場合は、レンズの最大の望遠側にズームして、お子様との距離をできるだけ離し、顔の写る範囲を調整します。
被写体との距離を離すと、レンズと子供の顔との水平角度が狭くなるため、顔が見えるようになります。
プロカメラマンの場合は、70-200mmという焦点距離のかなり長い望遠レンズを使って、被写体との距離をかなり離してポートレート写真を撮ることがよくあります。
また、標準ズームレンズを使っている時は、よく地面に寝転がって撮ることもあります。
ポイント2/テーブルがあれば、椅子に子供も自分も座って、身長差を少なくして撮ってみましょう!
子供と大人の身長差・高低差を少なくする手段の1つとして、お互いに椅子(いす)やソファーに座るという方法があります。
テーブル席に子供椅子などを使って着座した場合は、ちょうどテーブル上面にお子様の顔が見えると思います。
また、屋外などのベンチで親子で両端に座って撮ってみても良いでしょう。
ベンチや椅子にお子様を座らせると、動きもその場で固定されるので、シャッターチャンスを慌てなくてもよく撮りやすくなりますよ。
シュチュエーションによるので万全な方法ではありませんが、
ちょっと実践してみてもらえれば嬉しいです。